LOCABO WORKS × AdKura
社員4名で、売上20億円超。広告チェックに
追われる毎日から、
事業を育てる時間へ。
少人数D2C企業が向き合った、広告審査・管理の属人化。
ロカボワークスが語る、運用の仕組みを変えるまで。
代表取締役 岩崎 亮 氏

STORY IN BRIEF
この記事のポイント
- 01
事業の成長とともに、人の記憶に頼る管理が限界に。
- 02
確認・修正・通知をまとめ、代理店とのやり取りを円滑に。
- 03
管理に追われる感覚が薄れ、企画や事業戦略に向き合えるように。
広告が増えるほど、確認に追われる。
その忙しさは、仕組みで変えられるだろうか。
機能性表示食品「尿酸と脂肪のダブルバスター」を主力商品に、社員4名で年間売上20億円超を実現するロカボワークス。月間の新規獲得数は5,000〜12,000件にのぼり、複数の代理店・ASP・メディアと広告を運用している。
一方で、広告の量と種類が増えるにつれ、審査や修正の管理は複雑になっていった。本記事では、代表の岩崎亮氏と、D2C事業で同様の課題に向き合ってきたJAPAN SOLUTIONSの太田大智氏の発言をもとに、広告管理の課題と運用改善の過程をたどる。
※所属・役職、事業規模、機能に関する記述は、記事公開時点(2026年3月)の情報です。
お話を伺った方

株式会社ロカボワークス
代表取締役
岩崎 亮 氏
株式会社JAPAN SOLUTIONS
執行役員
太田 大智 氏
01 成長の裏側にあった課題
事業が大きくなるほど、
広告の管理が追いつかなくなった。
創業当初から、岩崎氏は企画・マーケティングから代理店との窓口業務まで、広告運用の多くを一人で担ってきた。新規獲得が月2,000〜3,000件の頃は、人の力で回せていたという。
しかし、事業が拡大すると、代理店との直接取引に加えてASP経由の取引も増えた。リスティング、ショート動画、バナー、記事LP。確認する広告の種類も、受け取る経路も増えていった。
冒頭だけを変えた動画が、一度に20本近く届くこともあった。1本ずつ1.5倍速で確認しても、チェック漏れを防ぎきれなかった。
確認する量が増える
大量の動画やバナーが届き、チェックが追いつかない。
情報が分散する
ドライブ、シート、直接リンク。納品先がそろわない。
判断が人に依存する
過去の指摘や判断を、担当者の記憶に頼ってしまう。
チェック漏れに気づいたのは、別のメディアの指摘だった
自社のルールではNGとする広告を、見落としによって通してしまったこともある。発覚のきっかけは、別のメディアからの指摘だった。岩崎氏は、そのときの状況をこう振り返る。
「『このレギュレーション、御社では駄目と言っていたのに、なぜここで動画として回っているんですか』と指摘されて。最終的には『すみません、こちらが見落としていました』という話になるんですが、人的構成の限界をかなり感じました」
02 ルールだけでは変わらない
厳しくするだけでは、
現場は回らなかった。
JAPAN SOLUTIONSの太田氏も、D2C事業の成長とともに管理の壁にぶつかった。法令への対応が求められるなかで、管理体制の整備よりも、広告表現のルールを厳しくすることで対処したという。
「少人数でやっていた中で、管理の仕組みを整えるのではなく、ルールを厳しくしてしまった。表現を制限してしまった結果、成果が低下してしまったんです」
広告の出稿や改善を増やしたくても、管理シートが増え続け、誰が何を確認しているのか分からない。太田氏は、そうした状況でルールを固めた結果、自社EC事業が苦戦したと振り返る。
統一フォーマットを作っても、浸透しない
ロカボワークスでも、チェック用のフォーマットを作り、代理店やメディアに共有していた。しかし、代理店ごとに使い慣れた方法があり、定着には至らなかった。
ASPを介する場合、その先のアフィリエイターやメディアまで同じ運用を徹底するのは難しい。ルールを用意するだけでなく、関係者が無理なく使える仕組みが必要だった。
確認のルールと一緒に、
確認が進む仕組みを整える。
03 代理店にも定着した理由
広告主だけでなく、
代理店にも使うメリットがあった。
AdKuraを知ったきっかけは、共通の知人からの紹介だった。導入前に岩崎氏が最も気にしていたのは、代理店側が本当に使ってくれるかということ。従来の運用が残ったまま、新しいツールの管理が増えることを懸念していた。
実際に始めると、代理店側の抵抗は想定より小さかった。ASPの承認ボックス内で代理店・メディアごとに管理できる構造が、複雑な取引関係に合っていたという。
メディア側からは「むしろこちらの方がコミュニケーションコストが削減できていい」という声も寄せられた。依頼や修正の情報がまとまる利点は、確認する側にも、提出する側にもあった。
情報を探して、つなぎ直す
- 納品先ごとに広告を開く
- シートやチャットで指摘を探す
- 依頼・完了を個別に連絡する
広告を起点に、確認が進む
- クリエイティブをまとめて管理
- 過去の指摘と修正版を確認
- いつものチャットに自動通知
04 現場を変えた3つの使い方
通知、修正履歴、直接コメント。
日々の小さな手間が減っていく。
1確認依頼と承認完了を、いつものSlackへ
ロカボワークスはSlackに「広告の管理チャット」を設け、確認依頼や承認完了の通知を集約している。
週明けにショート動画が50本届いても、隙間時間に順次チェックできる。承認したものからメディア側へ通知が届くため、確認結果を一つずつ連絡する手間が減った。
- 代理店・メディア広告を提出
- 広告主AdKuraで確認・承認
- Slack / Chatwork結果を自動で通知
ロカボワークスでは、専用のSlackチャンネルで通知を受け取る運用。
2「何を直してもらったか」を、その場で確認
スプレッドシート管理では、「ナンバーXXの修正」と言われても、元の広告や指摘を探し直す必要があった。古いリンクが送られ、修正を確認できないこともあったという。
AdKuraでは、再提出された広告と過去の指摘がつながっている。修正版を見ながら、前回のコメントと照らし合わせられる。
「いちいち『これは何でNGを出したんだっけ』とならないのは、使ってみた中で革新的でした」
修正してほしい箇所と内容を記録
修正内容を確かめて、承認へ
3動画の「何秒の、どこ」を直接伝える
動画の修正依頼では、秒数をメモし、対象の箇所を言葉で説明する負担も大きかった。太田氏は、以前の作業をこう話す。
「ずっとテキストで『何秒の何々がこう』と書いて、動画を見ながらメモで秒数を打って……すごく原始的なことをしていました。秒数プラス言葉で言っても直感的に伝わらないので、差し戻しも多かったですね」
動画を止めたその場で、タイムスタンプ付きのコメントを残す。箇所と指摘内容が一緒に伝わることで、受け取る側も修正すべき内容を把握しやすくなる。

05 数字以上に大きかった変化
一番大きいのは、
「追われる感覚」がなくなったこと。
岩崎氏が強調したのは、作業時間だけでは測れない変化だった。
「一番大きいのは、広告の審査周りの管理に追われる感覚がなくなったということ。常に『広告物見なきゃ』という状態だったのが、AdKuraで管理することで、溜まっていれば見ればいいという感覚になれた」
常に広告の確認を気にかける状態から、必要なときに管理画面を開いて進める状態へ。事業戦略やクリエイティブの企画に、頭を使えるようになったという。

「少人数の経営をこれからも続けていきたい。ここは属人化ではなくツールで解決できる部分。新しいことを考えるフェーズや人員にリソースを投下できるのは、かなり強みだと感じています」
06 これからの広告管理
人に依存していた仕事を、
少しずつ仕組みに変えていく。
AIを一次チェックに生かす
公開時点のAdKuraには、AIによる薬機法・景表法チェック機能が搭載されていた。会社独自のレギュレーションをもとに事前チェックを行い、広告主が確認する際に、リスクのある表現を把握できる仕組みだ。
岩崎氏は、AIだけで判断を完結させるのではなく、社内の一次チェックとしての活用を評価していた。判断できる人材を育てにくいという課題に対しても、補助的な役割を期待している。
広告だけでなく、制作に使う素材も管理する
取材では、素材管理機能の構想も紹介された。タレント素材の使用許諾期間や利用可能な媒体を管理し、代理店が使える素材を確認して制作できるようにするというものだ。
素材管理機能は、記事公開時点では2026年3月下旬のリリース予定として紹介されています。現在の機能についてはサービスサイトをご覧ください。
INTERVIEW NOTE
少人数で成長し続けるために。
ロカボワークスとJAPAN SOLUTIONSの経験に共通していたのは、管理の負担を個人の努力だけで受け止める難しさだった。
広告を探す、指摘をたどる、相手に連絡する。その一つひとつを仕組みに任せることが、次の企画や事業を考える余白につながっていく。