株式会社gumi及び株式会社スクウェア・エニックスに対する景品表示法に基づく措置命令について
| 公表日 | 2021年6月29日 |
|---|---|
| 処分などの種類 | 措置命令 |
| 出典 | 消費者庁 |
| 関連法規 | 景表法 |
| 関連条文 | - |
| 違反の類型 | 優良誤認 |
| 商品カテゴリ | デジタルコンテンツ・ゲーム |
| 違反パターン | A-5 原産地・品質・規格 |
概要
株式会社gumi及び株式会社スクウェア・エニックスは、オンラインゲーム「WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争」において、令和2年11月14日から16日までの間、1st ANNIVERSARYと称する5種類のガチャを実施した。各ガチャの取引画面では、URユニットやURビジョンカード等の各アイテムについて個別の提供割合(例: 3.33333%、5.26315%等)を表示し、あたかも1枠ごとに当該提供割合に従って独立した抽選が行われるかのように表示していた。
しかし実際には、これらのガチャではあらかじめ提供割合に基づいて作成された固定的な配列リスト(ユーザー共通で2種類のみ)を用いており、リスト上の連続するアイテムが順番に提供される方式であった。このため、表示された提供割合に従い1枠ごとに独立した抽選が行われた場合に得られる可能性のあった10枠分のアイテムの組合せのほとんどが、この配列リスト方式では絶対に提供されないものであった。
この表示は、本件5役務の内容(ガチャの抽選方法・提供されるアイテムの組合せ)について、一般消費者に対し実際のものよりも著しく優良であると示すものであり、景品表示法第5条第1号(優良誤認表示)に違反するものと認定された。消費者は各アイテムが表示された確率で独立に抽選されると信じてガチャを購入したが、実態は配列リスト方式であり、期待される多様なアイテム組合せが得られないという、表示と実態の重大な乖離があった。
問題とされた表示(公表資料より)
- 「1st ANNIVERSARY 1回限定 1回引き直し可能 UR10枠確定10連召喚のガチャ取引画面における各URユニット及びURビジョンカードの提供割合表示(URユニット枠: エルデ・リオニス 3.33333%等30種各3.33333%、ギルガメッシュ及びシュテル(破滅の騎士)各1.66666%。URビジョンカード枠: リオニス王国第二部隊<<蒼穹>>等12種各5.26315%、岩壁の巨人 ゴーレム等14種各2.63157%)」
- 「1st ANNIVERSARY 1回限定 URユニット10体確定10連召喚のガチャ取引画面における各URユニットの提供割合表示(エルデ・リオニス等31種各3.12500%、ガーブル3.12500%、ギルガメッシュ及びシュテル(破滅の騎士)各1.56250%)」
- 「1st ANNIVERSARY 1回限定 URビジョンカード10枚確定10連召喚のガチャ取引画面における各URビジョンカードの提供割合表示(リオニス王国第二部隊<<蒼穹>>等13種各5.00000%、幻視する星読み5.00000%、岩壁の巨人 ゴーレム等14種各2.50000%)」
- 「1st ANNIVERSARY 1回限定 URユニットの欠片100個確定10連召喚のガチャ取引画面における各URユニットの欠片の提供割合表示(シュテル・リオニスの欠片×100等各3.12500%、ギルガメッシュの欠片×100及びシュテル(破滅の騎士)の欠片×100各1.56250%)」
- 「1st ANNIVERSARY 1回限定 URビジョンカードの欠片50個確定10連召喚のガチャ取引画面における各URビジョンカードの欠片の提供割合表示(リオニス王国第二部隊<<蒼穹>>の欠片×50等13種各5.00000%、幻視する星読みの欠片×50 5.00000%、岩壁の巨人 ゴーレムの欠片×50等14種各2.50000%)」
適正な表現例
ガチャの抽選方法について、実際の抽選メカニズム(配列リスト方式であること、リストは2種類のみで全ユーザー共通であること等)を正確に表示していれば違反にはならなかった。具体的には、1枠ごとに個別の確率で独立した抽選が行われるかのような提供割合の表示ではなく、実際の配列リスト方式に基づく提供方法を消費者が理解できる形で明示する必要があった。
この事例に関係する違反パターン
- A-5 原産地・品質・規格:商品の原産地、原材料、製造方法等について事実と異なる表示を行うケースです。景表法上の優良誤認表示に加え、食品表示法上の表示基準違反としても…
参照リンク
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本ページは、消費者庁・厚生労働省などの公表資料をもとに整理した情報です。個別の広告表現が適法かどうかを判断・保証するものではありません。弁護士の監修範囲は、違反パターンの類型化と法的解説です。実際の表現は、最新の法令・ガイドラインと専門家の確認のうえでご判断ください。
収録データ:2026年9月18日公表分まで(ページ更新:2026年10月11日)