ダニの捕獲効果等を標ぼうする商品の販売事業者2社に対する景品表示法に基づく措置命令について
| 公表日 | 2025年3月14日 |
|---|---|
| 処分などの種類 | 措置命令 |
| 出典 | 消費者庁 |
| 関連法規 | 景表法 |
| 関連条文 | - |
| 違反の類型 | 優良誤認、不実証広告 |
| 商品カテゴリ | 日用品・雑貨、衛生・除菌用品 |
| 違反パターン | A-1 不実証広告 |
概要
株式会社イースマイルは、同社が供給する「さよならダニー」及び「さよならダニーデラックス」と称するダニ捕りシートについて、商品パッケージ、自社ウェブサイト「さよならダニー」、楽天市場、YouTube動画広告等の複数の媒体において、商品を寝具、ソファ、カーペット、タンス及び収納ボックスに設置するだけで、シート1枚当たり約25万匹(さよならダニーデラックスでは約576,639匹)のダニを捕獲できるかのような表示を行っていた。
具体的には、「3次元ダニ捕りシートだから1枚でなんと25万匹捕獲!」「シリーズ史上最強 2.1倍捕れちゃう!!」「天然コットン100% 布団素材 ダニを最大230万匹捕獲!」等と表示し、3D立体構造によりダニが逃げられず生存率0%であること、第三者機関での試験でも効果が実証されたこと等を訴求していた。
しかし、消費者庁が景品表示法第7条第2項(不実証広告規制)に基づき、表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めたところ、イースマイルは資料を提出したものの、当該資料はいずれも表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものであるとは認められなかった。
このため、同社の表示は景品表示法第5条第1号に規定する優良誤認表示に該当するとみなされ、一般消費者に対し実際のものよりも著しく優良であると示す表示であって、不当に顧客を誘引し一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認められた。
問題とされた表示(公表資料より)
- 「3次元ダニ捕りシートだから1枚でなんと25万匹捕獲!」
- 「SAYONARA!DANNY!!」
- 「天然コットン100% 布団素材 ダニを最大230万匹捕獲!」
- 「シリーズ史上最強 2.1倍捕れちゃう!!」
- 「W誘引とコットンでダニをごっそり捕獲」
- 「生きたダニを 置いて 超集めて 捨てるだけ!」
- 「さよならダニーデラックスDX 3D構造 『生きたダニをごっそり捕獲』には理由がある!」
- 「置くだけ簡単!家族にやさしいダニ対策」
- 「天然コットン100% 布団素材 ダニを最大345万匹捕獲!」
- 「3次元ダニ捕りシートだから1枚でなんと25万匹捕獲!」
- 「ダニ捕りシート ダニ捕獲数確認試験 さよならダニーDX 576,639匹 さよならダニー 269,406匹」
- 「2.1倍!」
- 「圧倒的な捕獲力!」
- 「3D立体粘着なら致死時間2時間以内!」
- 「ダニが逃げない!」
- 「生存率0%」
- 「3D構造 さよならダニー」
- 「ご家族みんなにさよならダニーが安全な理由 殺虫剤不使用! 誘引剤には、キャンディやガムにも使用される食品添加物を使用。人体や動物に有害な化学物質ゼロ」
- 「圧倒的な捕獲力! ダニのイラスト及びダニの捕獲数を調査!」
- 「3D立体粘着で致死時間2時間以内!」
- 「ダニは特殊な3D構造により逃げられない!死んだダニを2度と外に逃がさない!」
- 「第三者機関でも捕獲効果が実証されました」
- 「2Dシートと3Dシートに11,785匹のダニを投入し48時間後の捕獲数を調査(当社比) 2D 捕獲ダニ数 7,409匹 2D さよならダニー 構造に比べて約823倍!」
- 「捕獲しましょう!!」
- 「置くだけで ダニ捕獲 さよならダニー 約2.5万匹 さよならダニーデラックス 約57.6万匹」
- 「1枚で約2.5万匹捕獲 ※1箱4シート入り」
- 「生きたダニーはたったの1シートで 生きたダニを25万匹捕獲!!」
適正な表現例
不実証広告規制上、ダニの捕獲効果(シート1枚当たりの捕獲匹数、捕獲率、致死時間等)を裏付ける合理的根拠となる科学的試験データ(第三者試験機関による再現可能な試験結果等)を提出できていれば適法であった可能性がある。具体的には、表示されたダニ捕獲数(25万匹、576,639匹等)が実際の使用環境において再現性をもって達成できることを示す客観的なエビデンスが必要であった。
この事例に関係する違反パターン
- A-1 不実証広告:商品やサービスの効果・性能について「著しく優良」と示す表示を行いながら、その裏付けとなる合理的な根拠資料を提示できないケースです。景表法で…
参照リンク
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本ページは、消費者庁・厚生労働省などの公表資料をもとに整理した情報です。個別の広告表現が適法かどうかを判断・保証するものではありません。弁護士の監修範囲は、違反パターンの類型化と法的解説です。実際の表現は、最新の法令・ガイドラインと専門家の確認のうえでご判断ください。
収録データ:2026年9月18日公表分まで(ページ更新:2026年10月11日)